正直言って、私はぐちぐち文句を言ったり、ねちねち恨んだり、ぐずぐず落ち込んだりするのは嫌いだ。

嫌いだが……

嫌いだが、ちょっとだけ暗くなりたい。
そろそろ、愚痴の一つもこぼすことくらい、許されると思いたい。
責める気は毛頭ないが、ちょっとへこみたい。

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……一年前だ。一年前。
つい、カレンダーを見る機会が増える。
そんな自分は女々しくて嫌いだが。
そもそも、なんでそんなに気にするんだ。
いや気になるのは当然と言えば当然だろうが、なんだかそれが妙に悔しい。

引き出しの奥に整理された手紙、その隅にある小奇麗な封。
届いたのは、ちょうど一年前。
返事の文面を考えるのに手間取って、結局出したのは五日後だったが。
……妙なことは書いていなかったはずだ、多分。

気が付いたら暖炉の季節が終わって、さくらが咲いて、夏になって、紅葉が散って
また、暖炉の季節が来ていた。
幾度か、また手紙を出した。近況報告や事務的なこと。
流石にしつこいかとも思ったが、最低限必要な時しか送っていない、と思う。

返事は来ない。
忙しいのだろう。
と言うか、後ろから刺されてなければそれでいい。
むしろ返事とかもうどうでもいいから、そろそろ顔が見たいとか思う。
単なるワガママだな。
分かってる。分かりきってる。
これは私の勝手で、誰かを傷つけかねない愚痴。
そんな自分は大嫌いだが、そろそろ弱音を吐くことくらい許して欲しい。
責める気なんて無い。ただ、不安だけだ。私は臆病だから。
待つだけなら、何十年だって待てるはずなんだけどな……



（※背後補足※）
　ミラに好きなだけ喋らせてみました。問題があるようなら手紙ででも指摘くだされば消します。
　……団長様、無限終了までに戻ってこられるでしょうか。何事も無ければ良いのですが……

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